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【読者の声】 『李世珍の針-弁証の針,効かせる技』
遅ればせながら『李世珍の鍼』を購入しました。
3年以上前『中医鍼灸 臨床発揮』を読みましたが、その時は「こんなに少ない配穴で?」と思っておりました。実際自分に試してみましたが実感がありませんでした。
呉澤森先生の陰経刺法や導気法で効き目を実感して以来、手技の重要性に気がつきました。
今回『李世珍の鍼』を読んでみて眼から鱗でした。補は5分~10分手技を続け置鍼しない、瀉は数回に分けて手技をし置鍼をする。配穴だけ真似て、切皮程度で置鍼しても効かないのは、今思うと当然でした。
もうひとつのポイントは、主訴の重視でした。
『李世珍の鍼』に、不定愁訴のモデルさんに対して、李先生が「病人でないので治療できない」というシーンが出てきます。主訴に狙いを定めて弁証、少ない配穴に、手厚い手技がポイントのようでした。
たまたま自分自身、年末から風邪をこじらして、汗をかきすぎて陰虚になり、咽喉の乾きとねばったような痰、寝入りばなの咳が続いていました。豊隆に瀉(2分瀉法・5分置鍼・2分瀉法・5分置鍼)、復溜に補(5分補法後、置鍼なし)を試してみました。施術後、嘘のように痰が切れましたが半信半疑でした。
就寝時、横になっても咽喉の乾きもなく、咳が出なかったので、効き目を確信しました。
(北海道,鍼灸師)
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