◇東洋医学の治療や患者指導をサポートする◇
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厳選30枚の舌写真から,陰陽・寒熱・虚実,さらに気血津液の異常を見分ける。
本書の紹介(PDF)>>
東洋医学の治療や患者指導を行う際には,まず「証」の陰陽・寒熱・虚実,さらに臓腑・気血津液の異常を見分けなければなりません。そして舌は「内臓の鏡」といわれており,舌診は四診のなかでも体内の異常をいち早く察知することができる重要かつ客観的な診断法です。この「舌診マップシート」は,厳選された30枚の舌の色と状態を参考に,陰陽・寒熱・虚実,さらに気血津液の異常を簡単に見分けられるように考慮して作られたものです。
本シートの特色として次の5つを挙げることができます。
①B4サイズの大きさで見やすく,手元や机の上に置き,患者さんの舌と対比しながら説明したり,「証」を探りだしたりするのに役立ちます。
②代表的な30枚の異常舌写真と,上に被せて使う透明シートの色分けにより,舌の陰陽・寒熱・虚実・瘀血の傾向が一目でわかります。
③シートの裏面では,陰陽・気血・津液の8証型の代表的な舌写真を分類しており,詳しく弁証したり,患者さんへ説明したりする際に利用できます。
④舌と臓腑との関係の図示は臓腑弁証を行う際に参考になります。
⑤付録の冊子には30枚の舌の説明があり,主要証型・治則・代表方剤・代表ツボ・代表食材が記載されており,臨床における治療や患者指導の参考になります。また舌苔の変化から病気の進行や予後を推測するコラムもあります。
『[実用]舌診マップシート』は,拙著の
『CD-ROMでマスターする舌診の基礎』(東洋学術出版社)の内容を凝縮したものです。東洋医学の臨床現場で多くの医師,薬剤師,はりきゅう師,マッサージ師,栄養士,さらにその他健康に関心のある方々に便利に使っていただけることを心から願っております。
(高橋楊子)
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【著者略歴】
高橋 楊子(たかはし ようこ)(中国名:楊 敏)
上海中医薬大学医学部および同大学院修士課程卒業。同大学中医診断学研究室常勤講師,同大学附属病院医師。
1988年,来日。東京都都立豊島病院東洋医学外来の中医学通訳。現在,上海中医薬大学付属日本校客員教授,日本中医薬研究会,漢方クリニック,漢方薬局などで中医学講師および中医学アドバイザーを務める。
著書は,
『CD-ROMでマスターする舌診の基礎』(東洋学術出版社),『東洋医学で食養生』(世界文化社・共著),『
「証」の診方・治し方-実例によるトレーニングと解説-』(東洋学術出版社・共著),編著に『中医食療学』(上海科学技術文献出版社)がある。『
中医臨床』(東洋学術出版社)の「弁証論治トレーニング」で出題と回答を連載中。