髙山 宏世 著
A5判 並製 480頁
定価:本体4,000円+税
「こんな解説書が欲しかった」―――
2005年日本東洋医学会奨励賞を受賞した著者が,これまでの臨床・著作・講演のエッセンスを凝集させた一冊。
漢方を学ぶ医療関係者にとっての必読書でありながらも,読みこなすことが難しい『傷寒論』を,著者が条文ごとにやさしい語り口で解説している。初級者にも中級者にも,最適。
40種の患者イラスト入り「重要処方図解」付きで,臨床にも大いに参考になる。
2016年,ついに本書の姉妹篇である 『金匱要略』の解説書『金匱要略も読もう』 発刊しました。 『傷寒論』だけではもったいない! |
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◆本書の特徴◆
◇『傷寒論』を条文ごとにやさしく解説。
◇初学者にもわかりやすく,ひとりで学べる。
◇中医学的な病態分析で,背景にある生理・病理を理解しやすい。
◇各篇中で述べられている病態・治療方針・処方を,明解にチャート化。
◇臨床に役立つ,40種の患者イラスト入り重要処方図解。
◇著者の10年にわたる『傷寒論』講義の経験を,一冊に凝縮。
本の紹介(PDF)(クリックで拡大できます)
髙山先生の「チャートで読み解く『傷寒論』」ウェッブサイトで公開
◆【書評】 『傷寒論を読もう』
本当に良い本が上梓されました。傷寒論は、漢方を志す者にとって恋人のような存在です。魅力的で夢中にさせますが、条文を理解しようと努力すればするほど言っている内容がわからなくなることが屡々あります。途方に暮れて、本意を探るために、友人(色々な解説書)を訪ね歩いても、十分な納得が得られなかったり、極端すぎる意見だったりして、理解できるまでには、大変な努力を必要とします。しかしこのたび三考塾の高山宏世先生が、八綱弁証に加えて、経絡学説や臓腑学説などを用い、平易な言葉で丁寧な解説をされました。これで惑いやすい条文に出会っても、この本を開けば、彼女の心の言葉(条文)に、誰でも耳を傾けることが出来るでしょう。良い指南書になること請け合いです。 (風間医院・風間洋一先生)
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◆あわせて読みたい!
●髙山宏世編著【三考塾叢刊】シリーズ
☞【髙山宏世先生の著作一覧ページ】はこちら
【著者略歴】 髙山 宏世(たかやま・こうせい)
1934年 鹿児島県生まれ
1962年 九州大学医学部卒業
1963年 九州大学医学部第三内科教室入局
1969年 漢方医学の独習開始
1970年 福岡鳥飼病院内科勤務
1974年 髙山クリニック(福岡市中央区)開業
1979年 寺師睦宗先生に師事
1984年 漢方三考塾(寺師先生)加盟
2005年 日本東洋医学会奨励賞受賞
2007年 院長職を辞任
以後,執筆と講演活動に専念。
所属学会:日本内科学会,日本東洋医学会
主な著書:
主な著書:『腹証図解 漢方常用処方解説』(1988年),『古今名方 漢方処方学時習』(1998年),『弁証図解 漢方の基礎と臨床』(2003年),以上3冊は
漢方三考塾叢書,日本漢方振興会漢方三考塾発行。
『傷寒論を読もう』(2008年,東洋学術出版社),『漢方赤本』(『腹証図解 漢方常用処方解説』電子版,株式会社オポチュニット,2011年),『臓腑経絡・三焦の弁証と処方』(分担執筆,2011年,たにぐち書店),『いのちを養う漢方講座』(2013年,たにぐち書店),
『金匱要略も読もう』(2016年,東洋学術出版社),
『腹証図解 漢方常用処方解説[改訂版]』(赤本)(2019年,東洋学術出版社)。