岡田研吉・牧角和宏・小髙修司 著
森立之研究会 編
A5判 並製 640頁
付録CD-ROM付き
定価:本体8,000円+税
画期的な傷寒論研究。
数多の文献との比較・検証によって,『傷寒論』の時代的変遷が明らかにされた。
定説を打ち破る,『傷寒論』の真実の数々。
千年来の『傷寒論』の疑問が,いま氷解する。
『傷寒論』の基礎病理がわかれば,臨床応用の選択肢が広がる。
付録CD-ROMに『宋板傷寒論』条文テキストを収録
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◆中国で郭子光先生が『宋以前傷寒論考』を評価
過日『中国中医薬報』に,成都中医薬大学の郭子光教授・劉淵副教授による『宋以前傷寒論考』(岡田研吉・牧角和宏・小高修司著,森立之研究会篇)の書評が掲載されました。
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◆『宋以前傷寒論考』の書評が,下記の中国の学術雑誌にも掲載されました。
●「関於『宋以前傷寒論考』」 郭秀梅
『世界中西医結合雑誌』 2008年,Vol.3,No.1,45-47
(本論の一部抜粋翻訳文は,『漢方の臨床』2008年Vol.55,No.4,661-665にも掲載。)
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●「関於『傷寒論』的古与今」――囲纏『太平聖恵方』与『宋版傷寒論』展開的話題」
日本:小高修司・岡田研吉・牧角和宏,上海中医薬大学 楊文喆・張再良 編訳
『国医論壇』 2008年9月,Vol.23,No.5,1-6
(『宋以前傷寒論考』鼎談部分の一部要約を掲載。今後,続きも掲載の予定。)
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◆編集者から
◆鼎談の内容の一部
「これまでどの解説書にもなかった
『傷寒論』の疑問に対する答え――」より
これまで理解できなかった条文がわかるようになった
くつがえる『傷寒論』の常識③:条文が六病位を移動している事実
●正誤表
◆中国の名老中医・郭子光先生が『宋以前傷寒論考』を評価
過日『中国中医薬報』に,成都中医薬大学の郭子光教授・劉淵副教授による『宋以前傷寒論考』(岡田研吉・牧角和宏・小高修司著,森立之研究会篇)の書評が掲載されました。
タイトルは「深層次的反観与発現」(奥深い考察と定説をくつがえす新発見),2007年12月13日発行号の第5面の学術欄に掲載されました。
全国名老中医で,中国中医薬学会仲景学説分会顧問も務めていらっしゃる郭子光教授が,日本の『傷寒論』研究書を学術的に高く評価してくださり,中国の中医薬専門の全国紙で広く紹介してくださったことの意義はたいへん大きいと思われます。
なお,今回の書評執筆は,日本語で書かれた本書の内容を,日本語の堪能な劉淵副教授が郭子光教授に中国語に翻訳して閲読してくださり,実現しました。
郭子光教授と劉淵副教授
郭子光教授は書評の中で,「該書堪称是一部穿超千年的深層次反観与発現,当代傷寒杰作。(本書は千年の歴史を遡る奥深い考察と定説をくつがえす新発見と呼ぶに値する,当代傷寒の傑作である)」と述べられ,本書が提起した2つの重要な知見を紹介されました。
その1つは,「古代に苦酸派と辛甘派という二大学術流派があったこと」,もう1つは「『傷寒論』が宋代に大幅な修訂を受け,独特な傷寒書である『宋板傷寒論』が成立したこと」です。
郭教授は,この2つの発見を非常に意義があり,啓発に富むものであるとして,分析・評価をされています。
最後に郭教授は,「本書の作者は,権威を疑うことを恐れず,艱難辛苦に堪え,深く潜入して暗渠を探り,すこぶる創意に富んだ発想と,とことんまで追及を続ける精神をもっている。そして,いたるところで証拠を示す科学的な態度と,人々を信服させる解説は,真に敬服に値する。(中略)……本書は埋没した苦酸派を発掘したが,それは辛甘派に平行する分枝をもたらしたのではなく,その真の意義は未来へと期待されるもので,急症・重症に対する苦酸派による吐・下法の応用など,今後さらなる研究を進める価値があろう」と述べていらっしゃいます。
『中国中医薬報』紙面PDF
『中国中医薬報』に掲載された書評は,紙面の関係で一部要約のみでしたが,5,500字に及ぶ書評全文の日本語訳が,
『中医臨床112号』(2008年3月号)に掲載されました。
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「『中医臨床』書評PDF
(編集部)