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『現代語訳◎奇経八脈考』
(明)李 時珍 原著
王羅珍・李鼎 校注
勝田 正泰 訳・和訓
A5判 並製 332頁
定価:本体5,000円+税
日本の針灸臨床に新しい拡がりをもたらす!
「痛み」の治療で威力を発揮する奇経療法!
李時珍によって確立された奇経学説の原典。 原文・和訓・校注・現代語訳・解説。 「奇経療法」の理論的根拠をやさしく解説する。 「痛み」治療をはじめ日本の針灸臨床に新天地を開く書。
奇経八脈は,十二正経と並び立つもう一つの経絡システム。『難経』で提起され,李時珍によって学説として確立された針灸における重要な柱。古代より,十二正経派と奇経八脈派は相互に補いながら,対立した臨床学派を形成してきました。臨床的には非常に重要な意味をもちながら,十二正経に較べて,奇経八脈についての研究はまだまだ不十分だとされます。
日本においても正経治療が中心であって,奇経学説はあまり重視されてきませんでした。故間中喜雄先生らごく少数の人々が,奇経療法を研究されてきましたが,最近になって,ふたたびこの奇経療法を見直す動きが生まれてきています。それは,実際の臨床の場では,「竇(とう)氏八穴」のように特効穴治療が重要な役割を果たすからです。本書の出版を契機にぜひ奇経学説を研究していただき,針灸臨床に新しい分野を広げていただきたいと思います。
◇当社刊『現代語訳◎黄帝内経素問』と同シリーズで, 同じ体裁で組んでいます。
◇原文と和訓(見やすい大文字による上下2段組)
◇注釈――全文の現代語訳――解説の順に構成。
◇解説:①各脈の名前の由来,②分布と交会穴,③弁証と施治 (注釈とともにこの解説が非常に優れていると評価されています)。
◇各脈に付図
◇付録:①本書引用方剤,②奇経八脈弁証用薬の探求, ③奇経八脈交会穴総表,④八脈八穴の源流と臨床応用
◇索引
◆臨床家の座右に置くべき書
島田隆司先生(日本内経医学会会長)
金・元時代の「竇(とう)氏八穴」といわれる八脈交会穴の臨床上での優れた治療効果によって「奇経八脈」は改めてみなおされたのである。
明代の李時珍は『難經』以降の「奇経八脈」に関する学説をまとめ、これを再検討して『奇経八脈考』を著した。これは「奇経八脈」について流注や病証についての観察を大幅に深め、非常に優れた発展をさせている。
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